20)CFK
1997年にパリから帰国して間もない頃に、以前から面識のある父の友人の数学者のMさんからCFK(Cercle France
Kansai=フランス関西サークル)という団体のパーティーに誘われました。Mさんはフランス給費留学生としてフランス留学の経験がありフランス語に堪能なのです。このことがきっかけになり、CFKのメンバーになることになりました。月一回の食事会に出席し、フランス人やフランスに関心のある日本人と接するうちに、人脈が広がって行きました。ある時期には、ほぼ皆勤してくれたフランス領事もいました。医師もメンバーの中にいて、日本在住のイギリス人医師のBさんは当時フランス領事館の顧問医をしていました。Bさんとは他のことで面識はあったのですが、CFKを通じてより親しくなり、彼が引退する時に、領事館顧問医に私を推薦してくれました。
CFKを長く平会員として続けていたのですが、2004年から2年間事務局長を務めることになりました。事務局長の一番の仕事は、月一回の食事会を仕切ることです。フランス料理、イタリア料理、時には日本料理のレストランを選び、値段の交渉をし、時々はゲストに歌手やピアニストを呼ぶといった趣向もこらさないといけません。かなり大変な仕事でした。
フランス人は気ままな国民性があり。不平不満は結構言いたい放題です。これを最終的に解決するのも事務局長の仕事です。会則でドタキャンの時は、食事代を含めその時の会費を払うということが決めてあったのですが、ある時、ドタキャンしたフランス人会員に会費を請求すると激怒されたことがありました。秘書の説得のレベルでは解決不可能ということで、私が何度もメールのやり取りをして、諄々と説得すると最終的には納得して支払ってくれました。その会員はそれからも食事会に出席してくれ、いい関係を保っています。
というわけで、CFKを通じて異文化の会の仕切りをいろいろと勉強させてもらいました。またCFK人脈を通して関西在住のフランス人や日本旅行中のフランス人が患者として木戸医院を受診するようになりました。
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