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医学教育  


管理医師交代にあたって

(東淀川区医師会だより、平成19年、No. 133掲載)
木戸医院 木戸友幸

 2007年春より父、友三郎と管理医師を交代しました。と言いましても、 過去10年足らずの間、副院長として木戸医院で診療していましたので、本質的に変わるところは特にありません。

 木戸医院は1960年の開院以来、「内科・小児科」を標榜して診療してきましたが、私が80年代初頭に米国でレジデント研修を行ったFamily Medicine(家庭医療学)は都会地での開業ではまさにこの内科・小児科がピッタリ合致する標榜科です。したがって、私が管理医師になってからも、老若男女を問わない「気軽に受診できる街の家庭医」を貫いて診療を続けていきたいと思っています。

 さて、私が管理医師になってからの当院での診療、あるいは活動について少し述べたいと思います。
まず診療面では、上述したようにプライマリ・ケアに徹した診療を行いますが、それには専門医との協力が必須です。このため近隣の総合病院との連携をこれまで以上に深めていこうと思っています。「顔の見える 病診連携」を作り上げるためにさまざまな機会を利用して、病・診の医師が一堂に会して意見を交わせる場を設定しようと思っています。

 地域の家庭医の行うプライマリ・ケアの診療所研修を数年前より実施しています。将来を担う医学生・研修医にプライマリ・ケアの面白さや重要性を教育することにより、徐々にですが着実に地域医療の質と量を向上させることは私のライフワークだと思っています。

 日常診療を離れても、主に医療面からですが、大阪あるいは関西の復権というテーマで、さまざまなメディアを通じて発言を続けていこうと思っています。
具体的には、関西圏でより質の高い外国人診療をどう作り上げるかとか、医療を取り巻くさまざまな関連産業といかにWin-Winの関係を作り上げていくかといったことに現在興味を持っています。


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木戸友幸
mail:kidot@momo.so-net.ne.jp